側弯症 女性 40歳 度数不明

38歳の時に会社の健康診断で発見。以前より、左の首、肩、背中が凝ることが多く、整体やマッサージに行っていたが、なかなか良くならなかった。

最近は凝っている感覚が痛みに変わってきており、右の腰部まで痛むことがある。

さらに頭痛、めまい、耳鳴りが現れてきている。

普段、呼吸は問題ないが、右に回旋することで息苦しくなる。

 

肺活量を計測したところ、2000CCで異常はありません。

バランスを測ったところ、2キロほど左側へ重心が傾いていることがわかりました。

仕事の時の姿勢を見せてもらうと、左足上で足を組み、上体を右に回旋させる姿勢が長く続いているようです。

触診を行うと、左腰から左背中にかけて軽い隆起を確認しました。

また、右側の骨盤が少し上がっています。

 

バランスを整えるため、左右適切な経穴へ鍼灸を行い、全身のマッサージにて体をほぐしました。その後、上がっている右の骨盤を下げ、腰、背部の順に上方へけん引していく方法を取りました。

自宅でできる矯正方法とトレーニングを教え、日常生活(会社での姿勢)を指導し、初回は終了しました。

 

2か月後、見た際は頭痛、めまい、耳鳴りの頻度は大きく減り、首の痛みは半分以下になったとのことです。腰の痛みは変わらずとのことでした。

さらに1か月後、右腰の痛みもあまり気にならなくなりました。

 

初回から6か月たった現在では、以前あった、左側の痛みと右腰のいたみはほとんどなく、寒くなるとときおり、頭痛があることもあるが、すぐに良くなったとのことです。

歪みを意識できるようになり、職場でも注意しているとのことです。

 

左側の隆起を周囲の組織が抑えようと、緊張していたようです。もともと体が硬いため、痛みとしてサインが現れていました。現在も2~3か月ほどの周期でみさせて頂いております。

 

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