小学5年生の時にソリ遊びをしており、その際転倒。
腰痛を訴え、近所の整形外科を受診したところ、胸背部と腰の曲がりを指摘されます。
腰部16度、背部22度、経過観察の診断です。
痛みの原因は不明とのことで、痛み止めを処方されます。
心配になり、当院へ来院されました。
問診の結果、左腰の中央に痛みがあり、足を動かすと痛みが強くなるとのことです。触診をすると、左腰部、左臀部、右背部に隆起を確認しました。痛みの箇所は下位腰椎左側にあります。
施術では、左腰部の隆起を抑え、腰椎、胸椎を中央へと寄せました。左腰部をほぐしながら、動かす際に、奥に圧痛のある硬結を確認しました。体がかたく、動きにくいところもありましたが、施術後は腰部、背部の隆起は一回り小さくなり、脊椎はまっすぐに近くなります。左腰にあった硬結はほぼ消失しました。
背中、腰ともにスッキリし、左腰の痛みの度合いは半分ほどに軽減しました。
自宅にて行う、セルフストレッチ、体操を指導しました。
一月後、左腰にあった痛みはなくなり、腰、背部の隆起が一回り小さくなっています。
今回の側弯症は、ソリ遊びの転倒にて整形外科を受診し、発覚しましたが、事故にてすぐに側弯症が発症することは殆どありません。
事故が原因で、側弯症になる場合は、一定期間以上の間、足をひきづり歩くなどで姿勢が歪む場合が多数です。
側弯症はもとよりあり、転倒により、弱い場所を痛めてしまったことが考えられます。
今回は脊椎のアライメントを整えると同時に、痛めてしまった大腰筋へアプローチをかけることで改善がみられました。
痛みの伴う側弯症は表に現れている原因と本来の原因へ同時にアプローチをかけていくことが大事です。
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