小学6年時、学校の検診にて発見。胸椎部10度、経過観察の診断です。
小学4年から5年にかけて10㎝ほど身長が伸びました。
体が細く痩せていたため、病院へ受診したところ、成長剤を処方され服用しています。
本人、眠りが浅く、無気力感があるとのことです。親戚に側弯症が3人います。
レントゲンを確認すると、胸椎部に緩やかな右へのカーブ、左腰部と右胸椎部に回旋を確認しました。
背中を視診、触診すると左腰部、右背部に僅かに隆起があります。
臀部は右へスライドしています。
体操は苦手で、筋力には自信がないとのことです。
施術では、背骨の際を軽くたたいていき、脊椎を動かしていきました。その後、砂嚢にて体を整えていきました。
体操は左右均等に動かしていく体操を少しずつ指導しました。
筋力はなく、回数はあまりできないのですが、丁寧に行うことができました。
半年後、レントゲン撮影をおこなったところ、角度は0度とのことで彎曲は消失しました。
胸椎の回旋が少し残っていますが、以前よりもさらに小さくなっています。
現在、側弯症の親戚の方も当院に来院され、施術を行っています。
よくある質問で“側弯症は遺伝しますか?”とあります。
側弯症は遺伝します。すでに側弯症の遺伝子もみつかっています。遺伝は殆どのことに当てはまります。背の高い両親からは背の高くなる可能性の高い遺伝子を持った子供が産まれます。側弯症も同様です。
自身に側弯症があり、子供の背中が気になったら、早い段階で処置を行っていくことが大事です。
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