側弯症、小学4年時、学校の検診にて発覚。腰部の度数は20度台とのこと。病院にて日中のみの装具装着指示。
小学5年時、腰部34度。その後、勉強時間が増え、装具ができない時も多くなる。
小学6年の2月の検査結果では42度まで悪化。手術の話を医師より受ける。
母親が心配になり、当院に来院されました。
望診にて臀部が大きく右に突出しており、身体のバランスをみたところ、右へ4キロ多く傾いていました。座位での姿勢をみると上半身が左へ流れています。ベッドにうつ伏せになってもらうと右臀部が後方へ突出しているのがわかります。臀部、腰部、背部を適正の位置に修正したのちに施術を行うと、脊椎はしっかりと動きます。
身体を整えたのちに日常での立位、座位での姿勢、当院よりだしている本に載っている体操、歪みを整える体操を指導しました。
小学6年の5月の検査結果、腰部29,6度、背部14度まで改善。
手術の話はありませんでした。
装具をしているにも関わらず、進行を止めきれず、悪化をしてしまうことがあります。装具ができない時間をどのように過ごすかが大事なことです。そのためには自分の体がどのように歪んでいるのかをレントゲン、背中の写真にてなんども確認することが重要です。
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