側弯症とトレーニング

側弯症はトレーニングが有効です。
たとえば胸椎のほうに28度の側弯がある子が体操だけで改善したこともあります。

今回紹介するトレー二ングは、側弯症でない方も体幹を鍛えることができるので、是非おすすめしたいと思います。

1、まず、自分の肩から頭まで映る大きさの鏡を用意してください。

2、鏡を床に置き、50センチ程離れて鏡に向かい正座をします。

3、両手を肩幅に開き、床におきます。この時、両手の位置が左右均等になるようにしてください。

4、両手を動かさずに、肘が伸びるまで体を後ろに下げていきます。

5、両手、両足は置いた位置から動きません。 肘を外側に曲げ、お尻を突き上げる形で、胸を地面にするように体を前に出していきます。

6、胸が両手の位置を越えたら肘をたて、腰を下げます。

7、背中を丸めながら”4”の体制にもどります。

8、繰り返します。

この体操はいくつもある中の1つです。他にも側弯症に効果のある体操はたくさんあります。

どの体操でも気をつけていただきたい事は、

1、鏡で真っ直ぐできているか確認しながら行う

背骨を支えている筋肉は左右均等にいくつもついていますが、筋力は均等ではないことが多いです。
左右の筋力差が大きいと脊椎がどちらかに引っ張られて曲がってしまいます。
曲がった身体が長期間続くと感覚も変わってしまい、まっすぐの状態がわからなくなります。
そうならないように、左右均等に筋力をつけると同時に真っ直ぐの感覚を身につけるトレー二ングが重要となります。

2、負荷をかけずに回数を多く行う

3、呼吸はとめない

人間には白筋と赤筋と言う二種類の筋肉があります。
白筋というのは瞬発的に大きな力をだす筋肉で、重たい物を持ち上げる時に使う太い筋肉です。この太い筋肉は強い力を発揮しますが持久力が低いと言う性質を持っています。
対して赤筋と言う筋肉は白筋ほど強い力は発揮しませんが持久力に長けている筋肉です。背骨を支える筋肉は長時間ずっと支えているわけですから持久力にたけている赤筋を鍛えたほうがいいわけです。この赤筋は、負荷をかけずに呼吸をしながら行うことでつきやすいです。

4、動作の時に痛みがでる時は行わない

痛みというのは、体の危険信号です。
無理をして行なっても、綺麗に真っ直ぐできる事は難しいと思います。また、痛みが悪化する事も考えられます。
痛みがでた場合は中止して、できる体操を行なってください。