現在、80歳。子供の頃より背中の歪みを周囲の方より指摘されていましたが痛みや生活の不具合はあまり感じなかったので特に治療等は行わずにいました。
60歳を過ぎた辺りから、体が右に傾きはじめ、強い腰痛、下肢の痛みを感じることが多くなりました。
本人はスペイン語教室にて勉強することを趣味としており、そこまで歩いて通う事が日常でしたが体の痛みから通う事が困難になりました。
病院を受診した結果、手術の診断をうけました。
手術当時75歳です。
老健にてリハビリ後、歩けるようになったが最近また痛みが強くなってきたとのことです。
診に来てほしいと依頼があり往診に伺いました。
望診、触診をすると、体が右に大きく傾いており股関節の動きは制限され、下肢の筋肉は強く固まり、歩行がままならない状態でした。
とにかく、痛みをなんとかしてほしい。腰が曲がってしまうので真直ぐ立てるようにしてほしい。
との希望です。
レントゲンを確認すると、仙骨部から胸椎10番付近までプレートが入っています。
プレートの部分に触れない様、下肢を中心に施術を行った後、体をゆっくり伸ばしていきました。
一回目の施術で痛みは10段階中4にまで軽減され、くの字に曲がっていた腰は真直ぐに近い状態になり、目線が高くなったことを喜ばれていました。
現在週に2回のペースで訪問し施術を行っています。
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