5歳の夏、お風呂にて母親が背中の歪みに気づき発見。
病院にて左腰部15度、背部5度の診断。1年おきの経過観察。
望診の結果、左肩が下がっており、脇のライン、ウエストラインが非対称。
触診を行おうと、手を伸ばすと、今度は右肩が下がり始めます。
普段より落ち着きがなく、食事の際も姿勢を注意することが多いとのことです。
施術を行うため、ベッドに仰臥位で寝かせましたが、足の位置が定まらず、クネクネ動いてしまいます。
左右で温度感覚、触圧感覚の差をみましたが、大きな差はありません。
身体は柔らかく、手技にて容易に脊椎が動きます。
身体を整えた後に立位、座位での最良の姿勢を指導し、
左右均等に筋肉をつけ、自身で真っすぐの感覚が身につく体操を指導しました。
1年後の検査にて、腰部7度、背部8度。1年おきの経過観察を継続するとのことでした。
1年経ち、背中を確認すると、傾いていた身体はまっすぐ上方へ伸びており、ベッド上でも足は適正の位置にあり、落ち着いている様子でした。
側弯症はクネクネ動いている時よりも悪い姿勢で体を固めている時のほうが悪化しやすいです。
小学低学年の小児はじっとしていることが苦手です。
身体を動かしているときは、あまり慎重になりすぎず、
食事や勉強などで椅子に座っている時に姿勢を注意していくと良いです。
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