側弯症 女児 中学2年生 胸椎部35度

側弯症の中学2年生、女子でテニス部
小学5年生で25度。
その後装具治療を行いながらも現在、35度まで悪化。
40度を超えたら手術と医師からの診断。

この子はとても部活熱心で
この先、とても重要な時期で3年時には大きな大会もある。

今、手術をすると運動禁止になるから困る。
どうしたらいいのかわからないとの相談でした。

一生懸命頑張る、とても素敵な子です。
自分の健康よりも、部活を第一に考えている。

私としては、もちろん部活もやって治していけるといいと思いました。
その為にはまず、手術は1番最後にしなければいけない。
そのまえに出来ることや、気をつけるべき事はたくさんあります。

当院では治療のために以下のことを確認しました。

  1. まず、その装具は効果があるのか?
    この子は、装具をしていたにもかかわらず悪化していきました。
    装具は必ず、装着時と、非装着時のレントゲンを撮り比べ、効果のある装具かどうか確認しなくてはなりません。
    しかし現実には、効果のわからない装具を着けている子は大勢います。
    大学病院の装具はあくまで改善ではなく現状維持が目的ですが、
    装具を装着した時に少しでも度数が改善していなければ効果は弱いといえます。
    その効果を病院で確認するように伝えました。
  2.  テニスの練習中は装具をしているか?
    テニスというスポーツは、一定の構えがありその姿勢が長時間続くことになります。
    そうなると、成長期の側弯症の子供の身体はその姿勢を覚えてしまい、歪みは強くなります。
  3.  側弯症に効果のある体操をおこなっているか?
    病院では体操は教わっていませんでした。病院によっては教えてくれるところもありますが、たんぽぽ治療院では個人の身体にあった体操を教えています。
    その子の身体にあった体操をおしえました。

検査
治療前 身長161センチ
背部から確認したところ 左肩下がり

治療
問診、触診をして内蔵のバランスを整え、左右の硬結や圧痛を刺さない鍼にてなくしていきました。
さらに背部の硬くなっている筋肉をお灸と手技により左右均等に近づけるように柔らかくしました。
その後、右胸椎部にアプローチをかけ伸ばしていきました。

検査
治療後 身長162,5センチ
背部から確認したところ 下がっていた左肩があがり整いました。

全体的に身体の柔らかい子でした。柔らかい子は治りやすいですが、悪化もしやすいという性質を持っていることが多いです。体操と日常で気を付ける事を指導。
また、2週間後に来院することを伝え、治療を終えました。