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側弯症と「ストレッチ」を公開しました

今回は側弯症とストレッチについて考えていきます。

同じ姿勢を続けたり負荷を掛けたりすると筋肉は固まります。肩コリや腰痛を思い浮かべて下されば分かりやすいかと思います。

かたまった筋肉は、ほっておくと骨を引っ張って歪みを強くします。
乳酸などの疲労物質も多く排出されるので、働きも悪くなります。
また、筋肉を傷めやすい状態でもあります。
これらを改善するために、ストレッチが重要です。
ストレッチのメリットは、
・自宅で自分でできるということ
・伸びている感覚がわかりやすい
などがあります。
自分でストレッチを行うときは、
「伸ばす場所(筋肉)」を意識することが大切です。
その為には、伸ばすべき筋肉がどこにあり、どういった動きをするものなのかを知る必要があります。
効かせるストレッチは、その筋肉の本来の働きに対し、逆の動きをします。
例えば、上腕二頭筋ならば肘を曲げる働きですから、その反対で肘をできる限り伸ばします。
目的の筋肉(この場合は上腕ニ頭筋)を一番伸びる位置で15秒以上動きを止めます。
ポイントは、この時に「伸びている感覚」をしっかり感じて下さい。
きちんと目的の筋肉が伸ばされ続けると、最初にあったつっぱるような感覚が弱くなっていきます。
弱くなったのを感じたら元に戻します。
かたまっている筋肉は痛みやすいので、ストレッチはゆっくり行なって下さい。

側弯症の方のストレッチの場合は、
筋肉の緊張に加えて普段からのくせも大きく関係します。
例えば右の胸椎部に隆起がある人の場合だと、胸椎の左側の筋肉(脊柱起立筋)や右の肩甲骨と胸椎を繋いでいる筋肉(菱形筋)などがかたまっている場合が多いです。
普段の生活の姿勢では、右肩を後ろの方に引き、体を左に倒す傾向があります。
この時に行う場合のストレッチでは筋肉だけでなく日常の姿勢も意識して行います。

まず鏡の前に立ち、身体が真っ直ぐである状態を確認します。
左手を頭の後ろに回し右肩を掴むような姿勢になります。
右肩を少し前に出し、左のほうに軽く側屈をします。
腰まで曲げないように気をつけて下さい。
左の脇下の突っ張りを感じたらそこで止めて、できるだけ大きく10回呼吸を行います。
終わったら再度、鏡の前で真っ直ぐたっているのを確認します。
左手を頭の後ろに回し、右肩を、触るような姿勢になります。
右肩を少し前に出し、右のほうに軽く側屈をします。
この時、腰まで曲げないように気をつけて下さい。

左の脇下に突っ張りを感じたらそこで止めて、できるだけ大きく10回呼吸を行います。
終わったら再度、鏡の前で真っ直ぐたっているのを確認します。
鏡を確認するのは、真っ直ぐになっているかどうかのチェックの為です。
身体を伸ばすと同時に正しい姿勢を意識して下さい。
側弯症は人それぞれで歪み方は違います。
その方にあったストレッチ方法を行なっていく必要があります。

また、ストレッチをする際のチェックポイント、どこを気にして見ながら伸ばしていくかが重要になります。

側弯症では、症状によって伸ばす筋肉が変わっていきます。日によって変わることもあります。

当院では最大限の効果が出るようにストレッチの方法を一緒に練習していきます。自宅で再現して頂き、次回の治療の際に微調整をして、症状の改善を目指していきます。